文系海外大学院を目指す人

海外大学院志望のwebライター

ポーランド人のゲイと仲良くなった結果。19歳留学体験記 PART10

 

こんにちは。

 

 

ハタチの大学生です。

 

 

 

前回は初日の授業について書いていきました。

 

 

今回はその時出会った、僕の恩人であり、大切な友達であるポーランド人の

サイモンについて書いていこうと思います。

 

 

 

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初日の午後の授業、僕はとても不安でした。授業のレベルについついけず、ディスカッションにと参加でなかったので。

 

 

 

そして、午後の授業が始まると直前、僕のとなりにある人が座りました。

 

サイモンです。

 

 

How are you??

 

 

と元気に声をかけてくれ、握手もしました。

 

 

少し他の生徒とは雰囲気が違ったのを覚えています。

 

その時点では挨拶だけでした。初対面でしたしね。

 

 

 

ただ、授業が始まると驚きました。

 

 

 

彼、めっちゃ喋るんです。

 

 

 

すごく大きな声で自分の意見をいったり、そうかと思えばすこし面白おかしい事をいったり。もちろん英語で。

 

 

 

ペラッペラの英語喋って、なおかつ物怖じしないような雰囲気の彼に、僕は終始

 

 

ポカン

 

 

としていました。

 

 

 

 

静かで喋れない僕とは正反対な感じ。

 

 

 

本当に、今まで会ってきた人の中で一番と言っていいくらい、彼はお喋りでした。(笑)

 

 

 

 

そして、彼はすぐに、英語を喋れずに不安になっている僕に気づき、こう声をかけてくれたのです。

 

 

 

 

君、めっちゃ静かじゃない。何か言いなよ!

 

 

と。

 

 

 

正直、その時ぼくが思ったのは、

 

 

 

 

無理やろ!こんなの!

どうやったらそんなあなたにみたいに喋れるんだ!

 

みたいな感じでした。

 

 

 

 

僕は、

 

 

 

難しすぎるよ

 

 

 

と返しました。

 

 

 

その後の会話は覚えていません。

多分何か喋ったと思うのですが、まだ混乱していたので、とにかく必死でした(笑)

 

 

 

その後のグループディスカッションでも僕はずっと静かでした。

 

 

 

そして横の彼と目が会うたびに

 

 

 

なんか喋りなよ!

 

 

 

と言われました。

 

 

いや、無理やって!

 

 

 

 

というやりとりを何回もしていましたね。(笑)

 

 

 

初日から結構な衝撃を受けて、その日は家に帰りました。

 

 

 

 

次の日、授業が終わった後、僕は彼にこう言いました。

 

 

 

あなたはすごく上手に英語を話しますね。あなたみたいに英語が話せるようになりたい。と。

 

 

 

また、僕にとってあの授業は難しすぎる。どうすればいいかわからない。とも言いました。

 

 

 

 

すると彼は、大丈夫だよ。なんとかなるから!

 

 

と僕の肩を持って言ってくれました。

 

 

また、

 

 

 

 

僕なんか最初にここにきた時はElementary(初級で、1番下のクラス)

にいたんだ。

あの時は何も喋れなかったけど、今こうして話せるようになってる。それに君は初めからこの上のクラスにいるんだから、すぐ話せるようになるよ。何も心配しないでいい。

 

 

 

と。

 

 

 

正直、彼のこの言葉にめちゃくちゃ救われました。

 

 

 

何がなんだか分からないで混乱してる中、僕の目を見て、勇気付けてくれました。

 

 

 

その日以降、彼は毎日僕に声をかけてくれるようになったんです。

 

 

休み時間には毎日一緒にコーヒーを飲みました。

 

 

 

その後のクラス替えでも何度も一緒になり、ほぼ同じテーブルに座り、授業を楽しんでいました。

 

 

 

すると、いつのまにか僕はそこそこの英語を話せるようになっていたのです。

 

 

 

ある日彼は言いました。

 

 

ほら言ったでしょ?君はなんであの日、あんなに不安になっていたの?今ちゃんと話せるようになるなってるじゃない。

 

 

と。

 

 

 

 

なんか泣きそうになりましたね(笑)

 

 

でも1つ言えるのは、彼がいなければ今の自分はないと言う事。

あの日の彼の励ましが無ければ、諦めていたかもしれない。

 

 

 

彼には本当に感謝しかありません。

 

 

 

しかし、しばらく日にちが経った時、彼について衝撃的なことを知ることになります。

 

 

 

ある日僕は彼にこう聞きました。

 

 

何歳なの?

 

 

と。

 

彼は、

 

 

 

29歳だよ。

 

 

と答えました。

 

 

めちゃくちゃびっくりしました。

 

 

彼、めっちゃ若く見えたので、まさか、と思いました。

 

 

 

ただ、僕が本当に驚いたのは彼の年齢ではありませんでした。

 

 

 

彼、ゲイだったんですね。

 

 

 

この事は後から知りました。

 

 

 

年齢について聞いたあと、結婚はしているの?と聞くと、

 

 

僕は結婚しないよ。と 意味ありげな顔で言っていたので、

 

そういうことか。と思いました。

 

 

因みにゲイであることは彼からカミングアウトしてくれました。

 

 

 

 

 

このことについてはまた次回の記事で詳しく書いていこうと思います。

 

 

 

今回も読んでくださり、ありがとうございました。